【初心者向け】Webサイトが表示される仕組みをわかりやすく解説!という記事では、Webの基礎知識から、ブラウザやサーバーでのやり取りについて解説しました。
まだ読んでいない方は、ぜひ読んでくださいね。
Webサイトが表示される仕組みが理解できたら、いよいよPHPを使ったプログラミング学習に入りましょう。
それでは、まずはPHPを学習する準備をはじめていきましょう。
PHPとは?
PHPは動的にWebページを作ることができるサーバーサイドの言語です。
他の言語と比べるとルールが簡単なため、比較的習得しやすいといわれています。
PHPはかなりメジャーで人気がある言語のため、様々なサービスで使われています。
有名なものでいうと下記のようなサービスがPHPで作られています。
- WordPress
- Yahoo
- Wikipedia
どれも見たことがあるものばかりですよね。
PHPは習得難易度が低く案件数も多いため、初心者におすすめの言語のひとつです。
PHPでできること
- ショッピングサイト
- WordPressのテーマ・プラグイン
- バッチ処理
- スクレイピング
- ファイル操作
- API連携
- SNSサイト
PHPとHTMLの関係を知ろう
PHPとHTMLには密接な関係があるので、まずはその関係性から理解しましょう。
Webサイトは基本的にHTMLという言語で書かれています。
HTMLとPHPの違い
HTMLとPHPはどちらもWebサイトを表示する際に使われる言語ですが、それぞれ下記のような特徴を持っています。
- HTMLは常に同じ内容を表示する
- PHPは状況に応じて内容が変化する
かなり重要な部分なので、それぞれ解説しますね!
HTMLは常に同じ内容を表示する
HTMLはWebサイトを表示するための言語ですが、その内容は常に同一で、静的ページといったりもします。
文字や画像がファイルに直接書き込まれているので、HTMLはいつ誰がどう見ても、常に同じ内容が表示されるということを覚えておきましょう。
PHPは状況に応じて内容が変化する
PHPもHTMLと同様、対応したページが表示されることは同じです。
しかし、大きな違いは「表示する内容を条件で変更できる」ということです。
例えば、条件Aでアクセスした場合はAの内容を、条件Bでアクセスした場合はBの内容を表示するといった具合です。
PHPはこんな場面で使われる
Webサイトはページの数だけHTMLファイルが必要になってきます。
小規模なサイトならこれで問題ありませんが、大規模なサイトになってくるとどうなるでしょうか?
ショッピングには基本的に検索ページや商品ページがありますね。
ここでは商品ページに注目してみましょう。
何千何万とある商品のページのHTMLをひとつずつ作っていくというのは現実的ではありません。
そこで登場するのがPHPです。
商品用のページをひとつ用意しておき、そのページにどんな条件でアクセスされるかによって内容を出し分けるようにプログラムを組んでおきます。
すると、ひとつのファイルであらゆるパターンの商品ページを用意することができるわけですね。
HTMLとPHPはセットで使われる
PHPはHTMLとの親和性が高いです。
PHPのコードはHTMLのコードの中に埋め込むことができ、それ以外の部分は通常のHTMLと変わりません。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>PHPサンプル</title>
</head>
<body>
<?php echo "こんにちは!";?>
</body>
</html>
ここでPHP部分のコードを意味を覚える必要はありませんが、上記のコードでは「こんにちは!」という文字が出力されます。
このように、HTMLのコードの中に埋め込む形でPHPのコードを書くことができ、HTMLと協調しながら実行されます。
PHPを学ぶ前にHTMLの基礎を身につけよう
PHPとHTMLには深い関係があるということがわかりました。
PHPの学習をスムーズに行うために、HTMLの簡単な基礎を身につけておきましょう。
PHP学習のためのエディターを準備しよう
パソコンにはもともと、メモ帳などのテキストエディタがインストールされていますが、プログラムを書くならもっと高機能なエディタを準備した方が便利です。
プログラミング用のテキストエディタの特徴は下記。
- 機能性が高い
- 圧倒的な見やすさ
- カスタマイズ性がある
順番にみていきましょう。
機能性が高い
エンジニアにとって嬉しい機能がたくさんあります。
例えば下記。
- コードの予測変換
- 豊富な検索方法
- コードのエラーを教えてくれる
- ファイルの差分チェック
- 行の入れ替え、複数行で同時操作
これらは機能の一部ですが、こういった細かい機能の積み重ねで圧倒的な作業効率の差が生まれます。
圧倒的な見やすさ
例えば、特定の文字を色分けしたりハイライトをつけたりできます。
通常のエディタはどこに何を書いたかわからなくなることがありますよね。
また、コードを書くと要素ごとに色分けや分類がされ、どこまでがなんのコードなのかも視覚的にわかりやすくしてくれます。
複数の画面を分割できたりもするので情報を整理しやすくなりますね。
カスタマイズ性がある
プラグインを入れることで機能を拡張できます。
「こんな機能あったらいいな…」というものをプラグインで追加できるわけですね。
自分好みの効率的なテキストエディタを作ることができるため、拡張性は非常に大切な要素のひとつです。
おすすめエディタはSublime Text
私がおすすめしているのはSublime Textというテキストエディタです。
なぜなら、圧倒的に動作が軽いから。
その軽さから、低スペックのPCでも問題なく使用することができます。
プラグインを入れてカスタマイズができるので、動作に問題がない人は機能を拡張していくといいでしょう。
他のおすすめエディタは、PHP開発におすすめのテキストエディタ17選!OS別に紹介にまとめています。
機能面に関しては正直どのエディタもそこまで大差ないので、ご自身のPCのスペックに合うものを選べばいいかなと思います。
PHPの開発環境を準備しよう
HTMLはファイルをパソコンに保存するだけで表示できますが、PHPはWebサーバー上にファイルを保存しないと表示することができません。
そこで、まずはPHPを実行するためのサーバーを用意しましょう。
といっても簡単です。レンタルサーバーを借りるわけでも新たにサーバー用のパソコンを購入するわけではありません。
自分のパソコン上で簡単にサーバーを構築できるツールを使います。
手順も簡単で、数分で完了できます。
Windowsの方はXAMPP、Macの方はMAMPというツールがおすすめです。
詳しいインストールの方法は下記の記事にて画像つきで紹介していますので、手順を見ながらやってみてください。
Windowsの方向け
Macの方向け
PHP学習の準備:まとめ
今回の内容でPHPの学習を始める準備が整いました!
一見難しそうに見えますが、手順を見ながらやればそこまで難しくなかったのではないでしょうか。
次回からは実際にPHPのコードを書いて本格的な学習を始めていきましょう!
それでは今回は以上です。プログラミング学習、楽しんでいきましょう!
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