こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- PHPでできること20選!
- PHPで作られているサービス
- PHPでできないことと注意点
- PHPが向いている人
- PHPは初心者におすすめ
- PHPのおすすめ学習方法
PHPはWeb開発に特化したプログラミング言語で、あらゆる場面で使われています。
当記事では、PHPを使ってできることやできないこと、向いている人から学習のポイントまでご紹介します。
これからPHPを学ぶか迷っている方はぜひ参考にしてください。
PHPでできること20選!
PHPを使ってできること、作れるものは次のとおり。
- ECサイト
- SNSサイト
- コーポレートサイト
- WordPressのテーマ・プラグイン
- ブログサイト
- グループウェア
- 社内管理システム
- 検索機能
- お問い合わせフォーム
- 予約システム
- ログイン機能
- 掲示板
- 広告配信システム
- 業務効率化ツール
- チャットツール
- スクレイピング
- ファイル操作
- API連携
- バッチ処理
- データベース操作
それぞれみていきましょう!
ECサイト
Amazonや楽天などのEC(ショッピング)サイトを利用したことがある人は多いかと思いますが、こういったサイトはPHPで開発できます。
一般的にECサイトには下記のような機能がありますが、すべてPHPで開発可能です。
- 会員情報の登録・変更・削除
- ショッピングカート
- オンライン決済
また、ECサイトの作成ツールである「EC-CUBE」もPHPで開発されているため、PHPはECサイトとの相性がよいといえますね!
ECサイトには下記のような機能もありますが、これらもPHPで実装できます。
- ユーザーごとに関連性の高い商品をおすすめする(レコメンド)
- 購入時に注文内容メールを送信する
SNSサイト
TwitterやFacebookのようなSNSもPHPで開発できます。
SNSに使われる機能は以下のようなもの。
- ユーザーの登録・変更・削除
- コンテンツの投稿や更新
- ユーザー間のメッセージのやりとり
- ログイン機能
これらはすべてPHPで実装されています。
コーポレートサイト
会社の紹介用のWebサイトですね!
どんな会社なのかをユーザーに知ってもらうためのプロフィールサイトのようなイメージです。
PHPはHTMLに埋め込むことができ、相性がぴったりなので、コーポレートサイト作成にはかなり向いています。
WordPressで実装されているコーポレートサイトも多く、サイト上にちょっとした機能を実装したいときでもPHPであればすぐに実装できます。
WordPressのテーマ・プラグイン
簡単にWebサイトを構築できるWordPressを導入しているサイトが増えてきました。
WordPressにはデザインを管理する「テーマ」、機能を追加する「プラグイン」というものがあり、これらもPHPで開発されています。
PHPを学べばテーマやプラグインを自由に開発できるので、自分好みのWebサイトに仕上げたり、公開して販売するといったことも可能になります。
ブログサイト
ブログにはCMS(コンテンツ管理システム)という機能が使われており、PHPで作られています。
CMSでは、管理画面から記事の投稿・編集・デザインの変更などができます。
本来であれば1記事ごとにHTMLが必要だったり、デザイン調整のたびにファイルを修正するわけですが、効率化するためにCMSが使われているんですね。
グループウェア
企業で使う様々な機能がついたスケジュール管理システムのことをグループウェアといいます。
- スケジュール管理
- 施設予約
- タイムカード
などグループを管理するのに便利な機能を実装できます。
社内管理システム
社員の勤怠管理・顧客管理などの社内システムも開発可能。
Webサイトのツールが大人数での利用に向いていることや、PHPは開発速度も早いことから、社内で使うツールに使われることが多いです。
検索機能
今やあらゆるサイトで実装されている検索機能。
検索機能を使わない日はないといっても過言ではありませんよね。
- GoogleやYahooで検索
- ECサイトで商品検索
- グルメサイトで検索
などなど、多くのサイトで検索機能は使われています。
お問い合わせフォーム
今やどのWebサイトにもあるであろうお問い合わせフォームもPHPで作れます。
少し勉強すれば十分作れるレベル感ですね。
また、フォームのテンプレートやパーツを公開してくれているところもあるので、そういったものを利用するとすぐに実装可能です。
PHPを使ったフォームの作り方は、【超初心者向け】PHPのお問い合わせフォームの作り方の記事でも紹介しています。
予約システム
レストラン、旅行、美容室など、日程調整が必要なサービスに必須なのが予約機能。
日付と時間を指定→自動で施設の状況を調査→予約を確定
こういった予約機能もPHPで行えます。
Webサイトであればいつでも利用可能なので、予約機能の恩恵はかなり大きいです。
ログイン機能
サービスの利用に必要なログイン機能もPHPでできています。
SNS、ECサイト、ゲームなど、多くのサービスではログインが必須になっていますよね。
ログインに伴う会員登録やログアウトももちろんPHPで実装可能。
掲示板
5chなどの掲示板をみたことがありますか?
入力欄にメッセージやハンドルネームを入れて投稿すると、ひとつのページで匿名で会話が記録されていくあれです。
こういった掲示板もPHPを使えば作ることができます。
広告配信システム
Webサイトを見ていると広告がでてくることがありませんか?
これはユーザーの検索や閲覧履歴から情報を取得し、最適な広告を表示するようになっています。
広告配信システムもPHPで作られているものがあります。
業務効率化ツール
普段の自分の業務で、効率化したいものがあれば、PHPでツールを作成できます。
「同じような手順を繰り返す作業」であれば、PHPで自動化できる可能性が高いです。
チャットツール
LINEやSkypeなどで日常的にチャットを使っている人も多いかと思います。
Webを使ったチャットツールはPHPで作ることが可能です。
PHPだけでも開発できますが、他の言語と組み合わせることでより本格的なものを作ることができますよ!
スクレイピング
Web上から必要な情報を抜き出してくることをスクレイピングといいます。
Web上にある大量のデータを活用したいときに、人間が1サイトずつデータを見ていくのは現実的ではありませんよね…。
こうしたときに、スクレイピングのプログラムを使うことで自動であらゆるサイトから必要なデータを抽出・加工することができます。
ファイル操作
PHPを使えば様々なファイル操作ができます。
- テキスト・画像ファイルの作成
- ログファイルの作成
- CSVファイル読み込み・作成
- ファイルの削除
- ファイルのアップロード・ダウンロード
サイト上にアップロードされた画像を、ルールに基づいて加工するということも簡単にできます。
API連携
提供されているサービスの機能を使う、API連携も可能です。
例えば、以下のようなことができます。
- TwitterのAPIを利用し、プログラム上からツイートする
- AmazonのAPIを利用し、自分のサイト上から商品検索できるようにする
APIは活用の幅がかなり広いため、覚えればできることがめちゃくちゃ増えて幸せになります。
バッチ処理
PHPはWebサイトというイメージが強いのであまりイメージがないかもしれませんが、実は裏側で実行することも可能です。
バッチ処理というのは特定の条件に従って実行されるプログラムのことで、あらゆるところで使われています。
例えば、下記のようなことができます。
- 毎日の売上を自動で集計して記録する
- 欲しい商品が入荷されたら通知メールを送る
- 毎朝8時にTwitterで投稿する(API使用)
バッチ処理はかなり効率化につながるので、ぜひ覚えたい技術です。
データベース操作
データベースは、情報を保存しておく箱のようなイメージです。
- ECサイトの商品・顧客情報
- ゲームのユーザーデータ
- 会社の従業員・顧客情報
などなど、情報を扱うサイトではほぼデータベースが使われています。
このデータベースの情報の登録・編集・削除・表示をPHPで行うことができます。
PHPで作られているサービス
ここまではPHPでできる機能について紹介してきましたが、実際にPHPを使って実装されているサービスを紹介します。
身近なサービスばかりなので、使っているものもあるかと思います!
PHPで実装されているサービス
- Wikipedia
- Slack
- ぐるなび
- ココナラ
- WordPress
- CAMPFIRE
- Schoo
- SAGOJO
知っているものはありましたか?
順番にみていきますね!
日本では約2,800万人が利用しているといわれているFacebookです。
説明不要かもですが、友人や知り合いとコミュニケーションをとることができる世界中で人気のSNSサービスですね。
PHPを独自に改良した「Hack」という言語を使っています。
Wikipedia
調べ物をするときに誰もが使ったことがあるであろうWikipediaもPHPの代表作です。
データベースを利用し、誰でも書き込みができる百科事典サイトです。
Slack
SlackはWeb上でも利用できる、ビジネスチャットツールです。
最近ではオンラインの需要が増え、導入している企業も増えていますね。
SlackはPHPだけではなく、JavaやJavaScriptも組み合わせて作られています。
ぐるなび
グルメ情報サイトのぐるなびもPHPでできています。
また、PHPフレームワークのひとつ「Laravel」を使用しているようです。
ココナラ
スキルのフリーマーケットであるココナラ。
ココナラはPHPのフレームワークである「CakePHP」を使って開発されています。
WordPress
WordPressはオープンソースのブログ投稿管理システム、CMSとして有名で、PHPで作成されています。
簡単にブログを作って運用できるツールというイメージですね。
CAMPFIRE
CAMPFIREは日本最大級のクラウドファンディングサイトです。
現在では大部分がRuby on Railsになっていますが、以前まではPHPのフレームワークである「CakePHP」を使用しており、今も一部機能にはPHPが使われています。
Schoo
オンライン上で様々な授業を受けることができるサービスSchoo。
PHPで開発されており、フレームワークには「CodedIgniter」が使用されています。
SAGOJO
SAGOJOは旅人向けの求人サイト。
記事を書いたり写真をとることでお仕事を受注できます。
開発にはPHPのフレームワークであるSymfony2が使われています。
PHPでできないことと注意点
ここまでPHPでできることやサービス事例を紹介してきましたが、万能というわけではありません。
PHPにもできないことや苦手なことはあるので、理解しておきましょう!
PHPができない・苦手なことは次のとおり。
- デザイン
- WindowsやMacのデスクトップアプリ開発
- iOSやAndroidアプリの開発
デザイン
綺麗なWebサイトのデザインを作るためにはHTML/CSS/JavaScriptが使用されます。
PHPは機能の実装に特化しているので、基本的にPHPだけでデザインを実装することはできません。
WindowsやMacのデスクトップアプリ開発
デスクトップアプリの開発もできないことはないのですが、PHPで開発するには限界があるので、状況に応じて別の言語を学んだほうが確実に良いものが作れます。
基本的にプログラミング言語にはそれぞれ得意なジャンルがあるので、長所を伸ばす使い方をするほうがいいでしょう。
iOSやAndroidアプリの開発
アプリの開発もPHPは向いていません。
アプリ開発自体がSwiftとJavaに依存しているところがあるので、アプリ開発をする場合はSwiftかJavaを学んだほうが得策です。
PHPが向いている人
PHPが向いているのは、Webアプリケーションを作りたい人です。
- コーポレートサイト
- 多機能なサイト
- WordPressのカスタマイズ
などなど、Webに特化した様々なサービスを作っていきたいと考えている人にはぴったりの言語です。
逆に、Webにこだわりがなく、スマホアプリやデスクトップアプリの開発をしたい人にPHPは向いていないので注意してください。
PHPは初心者におすすめ
結論からいうと、PHPは初心者におすすめの言語です。
なぜなら、他の言語に比べて習得しやすいからです。
習得しやすいといわれる理由は下記。
- ルールが緩く自由度が高い
- コンパイルが不要ですぐ実行できる
- メジャーな言語でノウハウが多い
- 優秀なフレームワークが多い
いきなり難しい言語を学習すると挫折してしまう可能性もあるため、PHPは入門としてはかなり向いています。
また、「稼ぐ」という点においても、Web系は案件数が多く、比較的低い難易度から依頼があるのでおすすめです。
PHPのおすすめ学習方法
比較的習得しやすいといわれているPHPですが、それでもやはり初めてプログラミングを学習する人にとっては難しく、挫折しやすいものです。
挫折しないおすすめのPHPの学習方法は次の5つ。
- 参考書で学ぶ
- 動画で学ぶ
- 学習サービスを使う
- プログラミングスクールに通う
- メンターを雇う
順番にみていきましょう!
参考書で学ぶ
定番ではありますが参考書を使った学習ですね。
参考書にも相性があるので、パラッと中身をみてみて、自分に理解できそうかを確認しておきましょう。
初心者向けなのに内容は専門用語いっぱいで分かりづらいものもあります。
また、本をみながらコード書いて作っていくような内容のものが、理解しやすいので特におすすめです。
動画で学ぶ
最近はYoutTubeなどの動画配信サービスでもプログラミング関係のものが増えてきました。
こちらも、動画を見ながら実際にコードを書く練習ができるような内容のものがおすすめです。
初心者向けに解説しているものもあり、無料で視聴できるためとりあえず試してみるといいかと思います。
学習サービスを使う
プログラミング専用の学習サービスです。
有名どころでいうと、Progateやドットインストールがおすすめです。
スライドや動画を見ながらスムーズに学習でき、Web上に実際にコードを書きながら練習できるという機能もついており、かなり理解しやすいサービスになっています。
一部プランは有料ですが、無料プランでも基礎に関しては学習できるのでかなりおすすめです。
プログラミングスクールに通う
最も挫折しにくいのがプログラミングスクールに通うことです。
プログラミングスクールは下記のようなメリットがあります。
- メンターに相談してすぐに問題が解決できる
- 一緒にがんばる仲間がいてモチベーションになる
- 転職支援や返金制度などのサポートが充実している
界隈ではプログラミングスクールに通うべきかどうかで意見が分かれていますが、間違いなく最速でスキルを身につけることができます。
この辺は自身の状況をよく考えて決めるといいでしょう。
現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクールについては、現役エンジニアがおすすめするプログラミングスクール3社【2021年版】にて紹介していますのでぜひご覧ください。
メンターを雇う
個人的にメンターを雇うということもできます。
月数万円からが相場のようなので、プログラミングスクールに通うよりかは安く抑えることができます。
プログラミングスクールほどのサービスはありませんが、効率よく学習することは十分可能です。
メンターの探し方については、下記ようなものがあります。
- SNSで募集する
- クラウドソーシングを使う
- MENTAなどのサービスを使う
最近ではSNSでメンターや生徒を募集している投稿もみかけるので、その人の人となりを知ってから依頼したいという方には合っていますね!
PHPでできること:まとめ
PHPは使い方によってはあらゆる開発に利用できます。
Webサイトに特化しているとはいえ、バッチ処理など裏でも活躍できるためかなり汎用性が高いです。
とくに初心者が学ぶ言語に迷っているのであれば、とりあえずPHPを学んでおけば間違いないかなと思います。
効率よく学ぶのであれば、プログラミングスクールの無料体験を利用するのが一番効率的です。
TechAcademyは1週間の無料体験ができるので、プログラミングの学習方法であったり、そもそも自分がプログラミングに向いているのかを知るきっかけになります。
オンライン完結で、無料期間のみなら費用も一切かからないので、とりあえず試してみるのがいいかなと思います。
» TechAcademyの無料体験はこちら
それでは以上です。ありがとうございました。
これからプログラミング学習を始める方向け
PHP学習を進める人向け